Time Traveller

Activities of Natural history research group in Tokachi.

十勝の自然史研究会での活動記録です。

Activities of Natural history research group in Tokachi.

2025_July_Memuro-profile

     芽室坂南付近の芽室川左岸。(21. June, 2025)



私の投稿はテーマごと、期間ごとに分けられています。左のサイドバーから飛んでください。
My articles are sorted according to the subjects and period. Please jump from the left side bar.



十勝の土壌と農業

十勝の自然史研究会で発表 (2025年3月16日)

下記の別ページに掲載しました。
パワーポイントおよび解説文のpdfファイル集
図表および解説文を統合したhtmlファイル



2501

十勝自然史研究会の巡検で三股火砕流と渋山層を観察。
Observing "Mitsumata" pyroclastic flow and "Shibusan" sedimentary layers by joyning the excursion of "Tokachi Shizenshi Kenkyuukai (Natural history research group in Tokachi)".

June 21, 2025
2502

十勝自然史研究会のアポイ岳登山に参加。
Climbing Mt. Apoi, joining the bus tour planned by "Tokachi Shizenshi Kenkyuukai (Natural history research group in Tokachi)".

July 6, 2025
2503

十勝自然史研究会の巡検で、十勝川上流方面の三股火砕流と基盤岩を観察。
Observing "Mitsumata" pyroclastic flow and "Shibusan" sedimentary layers and basal rocks of Hokkaido in the upper stream area of Tokachi river by joyning the excursion of "Tokachi Shizenshi Kenkyuukai (Natural history research group in Tokachi)".

July 12, 2025
2504

然別火山群山麓の地質見学。
Geological excursion to the foot-area of Shikaribetsu mountains.

September 6, 2025
2505

百年記念館主催の南十勝のジオツアーに参加。
Joining the geo-tour in the southern Tokachi area sponsored by the Centennial Museum of Obihiro.

September 12, 2025
2506

畜大農場東側の道路工事現場で火山灰層を観察。
Observing volcanic ash layers beside the construction site of a road to the east of OUAVM farm.

September 15, 2025

"To Page Top"


##############################################################


十勝自然史研究会の巡検で三股火砕流と渋山層を観察。
Observing "Mitsumata" pyroclastic flow and "Shibusan" sedimentary layers by joyning the excursion of "Tokachi Shizenshi Kenkyuukai (Natural history research group in Tokachi)".



  6月21日は「十勝の自然史研究会」のバス巡検に初めて参加させて頂きました。今日は芽室町、御影町、清水町などで、十勝三股火砕流と亜炭層、その上に堆積した渋山層、美蔓礫層などを観察しました。十勝三股火砕流は100万年くらい前に、十勝三股を中心とする大規模なカルデラ噴火があり、その火砕流が厚く十勝北部と中部を覆ったものです。亜炭層を含む渋山層は火砕流の上に発達した湿原に厚く堆積した土層です。今から100万年以降のダイナミックな十勝平野の形成の歴史を見させてもらったことになります。今日のバス巡検では途中見晴らしの良い地点に立ち寄り日高山脈や山脈のカール地形を眺めることも予定に入っていましたが、あいにくの曇天で、一番近くの剣山でさえ山はまったく眺めることができませんでした。
  「十勝の自然史研究会」には、今年の3月に「十勝の土壌と農業」という依頼講演を引き受けたあとで、興味があったので新たに加入させていただくことにしました。1年に数回の巡検や講演会が企画されており、私はそのうちの3回の巡検と1回のアポイ岳登山への参加を申し込みました。十勝平野の地史についてはかねてから興味を持っていましたので、この分野の専門家や経験豊富な会員の皆さんと一緒に現地見学できることは大変有難いことと思います。



百年記念館前に集合、出発まで


250621_Shizenshi_1

朝8時30分頃のグリーンパーク(上)、百年記念館前の駐車場での受付と出発を待つマイクロバス。十勝ナンバーの新車でした。(下)


芽室、芽室川左岸


250621_Shizenshi_2

芽室愛菜館南の絶景ポイント。残念ながら山は見えませんでした。(上)、芽室坂南付近の芽室川左岸。最下部が三股火砕流、その上に亜炭層、さらにその上に渋山層堆積物、最上部の褐色の部分は美蔓礫層。三股火砕流と亜炭層は渋山層の構成部分として含められるそうです。(下)


2025_July_Memuro-profile

最下部が三股火砕流、その上に亜炭層、さらにその上に渋山層堆積物、最上部の褐色の部分は美蔓礫層。


250621_Shizenshi_3

最下部が三股火砕流、その上に亜炭層、さらにその上に渋山層堆積物、最上部の褐色の部分は美蔓礫層。(上)、芽室川(下)


芽室、上旭付近


250621_Shizenshi_4

牧草地内にある花崗岩の巨石(漂石)。土石流で運ばれたもの(上・下)


御影南5線付近、御影公園


250621_Shizenshi_5

扇状地上に残る微高地地形(上・下)


250621_Shizenshi_6

扇状地上に残る微高地地形(上)、御影公園(下)


250621_Shizenshi_7

御影公園(上)、清水円山展望台(下)


清水、丸山展望台付近


250621_Shizenshi_8

清水円山展望台(上・下)


250621_Shizenshi_9

展望台にたくさんいたヤマキマダラヒカゲ(上)、展望台付近のホルンフェルス(下)


250621_Shizenshi_10

ホルンフェルスの石(上)、清水町の牧草地(下)


250621_Shizenshi_11

山麓緩斜面における土砂・岩石の移動、凍結融解によるソリフラクション(上・下)


250621_Shizenshi_12

風化した花崗岩(上)、上記観察地点付近の風景(下)


ペケレベツ川周辺


250621_Shizenshi_13

上記観察地点付近の風景(上)、ペケレベツ川第1砂防ダム(下)


250621_Shizenshi_14

ペケレベツ川第1砂防ダム(上)、花崗岩の岩塊が転がる河床(下)


250621_Shizenshi_15

ホルンフェルス(上)、花崗岩(下)


250621_Shizenshi_16

ヤチカンバの実生(上)、シラカバの実生(下)


250621_Shizenshi_17

ケショウヤナギの実生(上)、バッコヤナギ(下)


250621_Shizenshi_18

ヤチカンバ(上)、ハムシ(下)


250621_Shizenshi_19

バッタの幼生(上)、テマリツメクサ(下)


250621_Shizenshi_20

ナミテントウ(上)、ムシトリナデシコ(下)


清水公園


250621_Shizenshi_21

清水公園(上・下)


清水町、サカキ建設プラント


250621_Shizenshi_22

三股火砕流(上)、三股火砕流Iと三股火砕流III(下)


250621_Shizenshi_23

三股火砕流Iと三股火砕流III(上)、崖下の水溜まりにいたオタマジャクシ(下)


250621_Shizenshi_24

火砕流中に含まれていた炭化物(上・下)


250621_Shizenshi_25

三股火砕流Iと三股火砕流III(上)、火砕流上部の土層、水の流れを示している。(下)


250621_Shizenshi_26

三股火砕流Iと三股火砕流III(上)、三股火砕流Iの下部(下)


清水町、大和露頭


250621_Shizenshi_27

三股火砕流の大断面(上)、三股火砕流、亜炭層、渋山層が堆積した大和露頭(下)



"To Page Top"


十勝自然史研究会のアポイ岳登山に参加。
Climbing Mt. Apoi, joining the bus tour planned by "Tokachi Shizenshi Kenkyuukai (Natural history research group in Tokachi)".



  7月6日は十勝自然史研究会の催しで、アポイ岳登山に参加しました。グリーンパーク近くの駐車場をバスで6:30頃に出発し、9:00頃にアポイジオパークビジターセンターに到着しました。ジオパークビジターセンターの学芸員さんの説明を受け、センターの見学をしたのち、10時少し過ぎから登山を開始しました。登山はそれぞれのペースで行われたため、私は自然とゆっくりグループに入り、5合目ですでに昼過ぎになったのでそこで昼食を摂りました。その後、5合目まで一緒に来た人たちは下山しましたが、私は馬の背まで行ってみたかったので、再び登り続けました。しかし先に馬の背まで行っていた人たちが降りてきたので、私もそこまでにして下山しました。馬の背では霧のため見通しがきかず寒かったそうです。5合目から馬の背までの途中の道でも、イブキジャコウソウなど2、3種類の花を見ることができました。チョウはたぶんミドリヒョウモンとアカマダラを見ることができました。1991年に小学校3年と1年の長女と長男とともにアポイ岳の頂上まで登りましたが、今となっては当時頂上まで登れたことが驚異的なことであったように思われます。

  コメント1:おつかれさま!無事に帰還できて何よりです、ホッとした。34年前に頂上まで行けたのは、かなり頑張ったんだね。しんどかったもん、子どもなりに。

  返信1:STさん、5合目から馬の背までの道はかなりの急斜面でした。今日は誰も頂上には行きませんでしたが、頂上への道もきついそうです。私は馬の背の手前で引き返しましたが、今の私のペースは標準時間の2倍以上かかっているように思います。1991年には、特に他の人に遅れることもなく往復できたのですごいことだと思います。

  コメント2:低い山ですが海面近くから登るので標高差が結構あります。海が見えるいい山ですが、頂上が林になっています。多分、頂上まで登るための時間割と時期を考えれば登れると思いますが、問題は下山でしょうね.....下山のスケジュールをちゃんと決める必要があると思います。
 しかし…..高校の時は山岳部で、大学は探査会で登ってきたせいで、参加者の登山レベルがまちまちなグループ登山で、バラバラになってしまう登山は生理的レベルでちょっと怖いですね....そうなりがちなのも、ずっとそうやってきたのもわかりますが。

  返信2:YI さんさん、コメント有難うございます。私も下山してきた人たちと一緒に降りてきて良かったと思います。5号目までの下山時は石と石の段差が大きくて危険でした。

250706_Apoi_1

早朝のグリーンパーク。6時前。(上)、大樹でトイレ休憩。(下)


250706_Apoi_2

様似町の海岸(上)、様似町役場前の岩石標本園にて。ハルツバージャイト。(下)
ハルツバージャイトとは、上部マントルで玄武岩質マグマを生じ、マグマ成分に枯渇した溶け残りかんらん岩。


250706_Olivine_4

様似町役場前の岩石標本園にて。噴水。(上)、英語説明板。(下)


250706_Olivine_3

ハルツバージャイト。(上)、岩石標本園銘盤。(下)
ハルツバージャイトとは、上部マントルで玄武岩質マグマを生じ、マグマ成分に枯渇した溶け残りかんらん岩。


250706_Olivine_2

ダナイト。(上)、ハルツバージャイト(ダナイト脈を含む)。(下)
ダナイトとは、上部マントルを通過した玄武岩質マグマの通路(マグマチャンネル)でできたかんらん岩。少量の斜方輝石(褐色)、単斜輝石(緑色)、しばしば巨晶かんらん石を含む。


250706_Olivine_1

ハルツバージャイト。(上)、ダナイト。(下)


250706_Apoi_3

様似町役場前の岩石標本園にて。ダナイト。(上)、縞状紫蘇輝石片麻岩。(下)
他に、写真を撮り忘れたが、レルゾライトも展示されていた。レルゾライトとは、玄武岩質マグマ成分にやや枯渇した溶け残りかんらん岩。赤紫色の薄層の中に、ざくろ石の分解物(輝石ースピネルのシンプレクタイト)を特徴的に含む高圧タイプのかんらん岩。


250706_Apoi_4

アポイ岳ジオパークビジターセンター。(上)、白頭山-苫小牧(B-Tm)テフラ(10世紀前半)、十勝c(To-c)テフラ(2500-3000 yBP)、津波堆積物などが含まれる土壌断面標本(モノリス)。浦河町と様似町の町境付近で調査、作成したもの。(下)


250706_Apoi_5

ビジターセンター前に飾られていたアポイハハコのジオラマ。(上)、入山届け記入場所。10:17頃。(下)


250706_Apoi_6

麓の登山路を進むメンバー。10:28頃。(上)、途中の第3休憩所。11:05頃。(下)


250706_Apoi_7

第4休憩所。ニホンザリガニが生息する谷川。11:27頃。(上)、ミズナラとアカエゾマツが絡む木立。11:36頃。(下)


250706_Dai5-kyuukeijo

第5休憩所付近。11時53分。(上・下)


250706_Apoi_8

5合目避難小屋付近。12時19分(上)、お弁当を食べる運転手さんと、ゆっくり組の道連れ。(下)


250706_Apoi_16

5合目付近の標高380m。アポイ岳の標高は810mなのでまだ430mもあります。12時28分。((上)、エゾノカワラマツバ(アカネ科)。13時23分。(下)


250706_Apoi_9

ミドリヒョウモン。12時55分。(上・下)


250706_Apoi_10

フタスジチョウ。13時4分。(上)、イブキジャコウソウ(シソ科)。12時24分。(下)


250706_Apoi_11

イブキジャコウソウ(シソ科)(上)、エゾノカワラマツバ(アカネ科)。13時12分。(下)


250706_Apoi_13

アポイアザミ(キク科)。13時14分。(上・下)


250706_Apoi_14

登山路の蛇紋岩。13時18分。(上)、タカネノガリヤス(イネ科)。13時32分。この付近から下山開始。(下)


250706_Apoi_12

サマニオトギリ(オトギリソウ科)。13時34分。(上)、ヒメマイマイ(Ainohelix editha)。山麓の湿った登山路にて。第3と第4休憩所の中間付近。11時21分。(下)


250706_Futasujichou

下山中、馬の背と5合目の間の登山路沿いで見たフタスジチョウ。13時52分。(上・下)


250706_Apoi_15

下山中、麓の登山路沿いで見たツルアリドオシ(アカネ科)。15時2分。(上)、薄黄色の苔(種類不明)。15時6分。(下)


Apoi_route.png

アポイ岳周辺地形図。国土地理院2万5千分の一地形図より。




"1991年に子供たちと登ったアポイ岳登山の写真"


"To Page Top"


十勝自然史研究会の巡検で、十勝川上流方面の三股火砕流と基盤岩を観察。
Observing "Mitsumata" pyroclastic flow and "Shibusan" sedimentary layers and basal rocks of Hokkaido in the upper stream area of Tokachi river by joyning the excursion of "Tokachi Shizenshi Kenkyuukai (Natural history research group in Tokachi)".



  7月12日は十勝自然史研究会の野外巡検に参加し、十勝川の上流方向に行きました。6月21日の巡検でも見た十勝三股火砕流を上流側に追い、前回見ることができなかった2番目と4番目の火砕流および三股火砕流よりも下にあるオサルシナイ層などを見学しました。十勝川の上流部ではまだ日高山脈や大雪山ができる2000万年以上前の海底でできた基盤岩を見ました。基盤岩が山深いところで見つかるというのも面白いことだなと思いました。また、上流部から帰ってくる途中、川の沢ごとに河原に堆積した礫の色や種類が異なることを確認しました。いろいろわからない用語なども飛び交って頭が混乱しています。山の中の川沿いではめずらしいチョウもたくさん見ることができました。


集合時間前と帰着後の緑ヶ丘公園。7:55 - 8:00

Tomuraushi_40

百年記念館の西側の通り(上)、朝の十勝池(下)


Tomuraushi_41

カンパニュラ(上)、17時過ぎの十勝池(下)


屈足27号露頭とその西側の三股火砕流IIの露頭。地点①、9:36 - 9:52

Kuttari-27.png

地図1:屈足27号露頭観察地点①と十勝川河岸のオサルシナイ層観察地点⑨


Tomuraushi_1

屈足27号露頭(上・下)


Tomuraushi_2

屈足27号露頭(上・下)


Kuttari-27-profile

屈足27号露頭におけるそれぞれの層の説明。
三股火砕流の各層 I, II, III, IV は約100万年前にほぼ同時に噴出し堆積したものである。
三股火砕流の上には場所によって渋山層の主部(100万年-75万年前)が堆積している。
渋山層の上には美蔓礫層(75万年-50万年前)が堆積している。帯広南部では光地園礫層がこれに対応している。


Tomuraushi_3

三股火砕流IIの露頭。火砕流IIは固結している。(上・下)


Kuttari-27-2-profile

屈足27号露頭における三股火砕流II層の位置。


屈足湖岸の柱状節理を成す凝灰岩状の三股火砕流。地点②、 10:00 - 10:16

Kuttari-dam.png

地図2:柱状節理を成す凝灰岩状の三股火砕流②と岩松砕石場⑧


Tomuraushi_5

柱状摂理を成す固結した凝灰岩状の三股火砕流


Tomuraushi_8

柱状摂理を成す固結した凝灰岩状の三股火砕流(上・下)


Tomuraushi_6

くったり発電所の案内図(上・下)


Tomuraushi_7

くったり発電所の案内図(上)、ガンケ、カムイロキの地名由来(下)


丸山火山方向の眺めとトムラ集落の小中学校
および山の交流館とむら。地点③、 10:50 - 11:03

Tomuraushi-school.png

地図3:山の交流館とむら③、805峰川⑥、ピシカチナイ川⑦


Tomuraushi_9

バスから見えた丸山火山方向の山々。ウペペサンケ山(上)、丸山(下) 10:43


Maruyama-Upepe

バスから見えた丸山火山とウペペサンケ山の方向。 10:43


Tomuraushi_10

富村小・中学校(上・下)


Tomuraushi_11

富村郵便局兼山の交流館とむら(上)、トムラウシ山を中心とする山々の案内図(下)


Nipesotsu-river

山の交流館とむらを出発しニペソツ川を渡る。 11:06


シイ十勝川の河床と基盤岩。地点④、 11:28 - 12:00

Akebono-bashi.png

地図4:シイ十勝川の河床④、トムラウシ川の頁岩崩積地点⑤
両地点の正確な位置はわかりませんでしたので、想像で記しました。
詳しい地点をご存じの方はお教えください。


Tomuraushi_12

川を見るメンバー(上)、上流方向(下)


Tomuraushi_13

下流方向(上)、上流方向(下)


Tomuraushi_14

基盤岩の砂岩・泥岩の互層(タービダイト)(上・下)


Tomuraushi_15

基盤岩の砂岩・泥岩の互層(タービダイト)(上・下)


シー十勝川の河床の植物。地点④

Tomuraushi_16

ミヤマウツボグサ(上)、キツネノボタン(下)


Tomuraushi_17

キツネノボタンにとまる種類不明の蛾(マエチャマダラメイガまたはアカマダラメイガ?)(上・下)


Tomuraushi_18

ミヤマウツボグサ(上)、オオバコ(下)


シー十勝川の河床のチョウ。地点④

Tomuraushi_19

エゾスジグロシロチョウ(上・下)


Tomuraushi_20

エゾスジグロシロチョウ(上・下)


Tomuraushi_21

エゾスジグロシロチョウ(上・下)


Tomuraushi_22

サカハチチョウ(上)、ミドリヒョウモン(下)


Tomuraushi_24

ミドリヒョウモン(上・下)


Tomuraushi_25

ミドリヒョウモン(上)、コムラサキ黒型(下)


Tomuraushi_26

コムラサキ黒型(上・下)


Tomuraushi_27

エゾスジグロシロチョウ(上)、上流方向(下)


トムラウシ川沿いの頁岩が崩積する沢。地点⑤、 12:20 - 12:30

Tomuraushi_28

頁岩が堆積する谷(上)、頁岩(下)


Tomuraushi_32

ミドリヒョウモン(上・下)


Tomuraushi_33

ミドリヒョウモン(上・下)


Tomuraushi_29

サカハチチョウ(上・下)


Tomuraushi_30

サカハチチョウ(上・下)


この間、山の交流館とむらにて昼食をとりました。地点③、 12:45 - 13:15

粘板岩の礫が崩積する沢。805峰川。地点⑥、 13:36

805-Pishikachinai.png

地図5:805峰川⑥、ピシカチナイ川⑦


Tomuraushi_34

恵雲橋(上)、橋の下の黒い粘板岩の礫(下)


花崗岩の礫が崩積する沢。ピシカチナイ川。地点⑦、 13:45 -14:00

Tomuraushi_31

道路際に生えていたオカトラノオ(上)、橋の下の石(花崗岩)を調べるメンバー。ホルンエルスの石も見つかる。(下)


岩松採石場。粘板岩とマンガン質の石灰岩を産出。地点⑧、 14:30 - 14:45

Tomuraushi_35

粘板岩とマンガン質の石灰岩の露頭(上・下)


屈足の十勝川河畔のオサルシナイ層。地点⑨、 15:20 - 16:00

Kuttari-Osarushinai.png

地図6:屈足の十勝川河畔、地点⑨



Tomuraushi_36

屈足の十勝川河畔のオサルシナイ層とその上の礫層(上・下)


Tomuraushi_37

屈足の十勝川河畔のオサルシナイ層とその上の礫層(上・下)


Osarushinai_profiel

屈足の十勝川河畔のオサルシナイ層とその上の礫層。


Tomuraushi_38

河原の砂に混じる紫色の石英。十勝岳由来の火砕流に含まれていたもの。(上)、亜炭(下)


Tomuraushi_39

オサルシナイ層に含まれる亜炭(上)、ペンケニコロ熔結凝灰岩由来の礫(下)



"To Page Top"


然別火山群山麓の地質見学。
Geological excursion to the foot-area of Shikaribetsu mountains.



  9月6日は十勝の自然史研究会の地質講座(バスによる現地研修)で、鹿追・然別方面の流れ山(火山噴火で放出された岩石が小山状に堆積した熱雲堆積物)を4箇所で観察しました。またパラメム展望台という農協直営牧場内の高台に行き、南東方向から西・東ヌプカウシヌプリ、岩石山、白雲山、天望山などの新期然別火山群を見渡しました。簡単には行けないような奥深い所でしたが、眺めは非常に良かったです。
  その後岩石山、白雲山の南の山麓にあるヌプカの里でそれぞれのお弁当を食べました。昼食後は自衛隊の演習場を大きく迂回して然別湖方面に行きました。そこでは風穴地形、千畳崩れなどの説明を受けました。始めは駒止湖の東側を通る遊歩道を歩いて下る予定でしたが、時間が足りなくなったので、重要な地点の説明を幹線道路沿いから受けるだけになりました
  新期然別火山群が6万年前から1万年前に噴火した非常に新しい火山であることを知ることができました。


250906_Shikaribetsu_1

百年記念館西側の木立にいたエゾリス(上・下)


250906_Shikaribetsu_2

道の駅音更でトイレ休憩。(上)、バスの車窓から見えた然別火山群。士幌町上音更にて。(下)


2025-09-06_Shinkai

① 新開熱雲堆積物の流れ山を観察した場所。士幌町上音更西12線34号付近。


250906_Shikaribetsu_3

新開の流れ山。(上・下)


250906_Shikaribetsu_4

新開の流れ山。(上・下)


2250906_Shikaribetsu_5

新開の流れ山とローム層。(上・下)


2250906_Shikaribetsu_6

新開の流れ山。(上)、栄進の流れ山。(下)


2025-09-06_Eishin

② 栄進の流れ山付近。送電線の下。


2250906_Shikaribetsu_7

パラメムの展望台からの眺め。(上・下)


2250906_Shikaribetsu_8

パラメムの展望台からの眺め。(上・下)


2250906_Shikaribetsu_9

パラメムの展望台からの眺め。(上・下)


2250906_Shikaribetsu_10

パラメムの展望台からの眺め。(上・下)


2025-09-06_Paramemu

③ パラメムの展望台。


2250906_Shikaribetsu_11

東ヌプカ(上)、岩石山と白雲山(下)


2250906_Shikaribetsu_12

天望山(上)日高山脈(下)


2250906_Shikaribetsu_13

東ヌプカの南斜面(上)、東ヌプカ(下)


2025-09-06_Nitta

④ 士幌農協新田牧場、⑤ ヌプカの里。


2250906_Shikaribetsu_14

ヌプカの里(上)、士幌農協新田牧場の管理棟(下)


2250906_Shikaribetsu_15

新田牧場の管理棟裏の流れ山断面(上・下)


2250906_Shikaribetsu_16

新田牧場の管理棟裏の流れ山断面(上・下)


2250906_Shikaribetsu_17

新田牧場の管理棟裏の熱雲堆積物(上)、ヒヨドリバナ(下)


2250906_Shikaribetsu_19

ヌプカの里にたくさんいたマダラナガカメムシ(上)、ヌプカの里で記念写真。(下)


2250906_Shikaribetsu_20

扇ガ原展望台からの眺め。扇ガ原を中心とする山麓斜面は西ヌプカウシヌプリ由来の熱雲堆積物から成っています。(上・下)


2250906_Shikaribetsu_21

ススキの穂(上)、扇ガ原展望台の案内地形図。(下)


2250906_Shikaribetsu_22

然別湖畔からの眺め。天望山と白雲山(上)、観光船乗り場。(下)


2025-09-06_Komadomeko

⑥ 扇ガ原展望台、⑦ 駒止湖北側、⑧千畳崩周辺


2250906_Shikaribetsu_23

ゴゼンタチバナ(上)、シャクナゲの仲間(下)


2250906_Shikaribetsu_24

ミヤマアキノキリンソウ(上)、ゴゼンタチバナ(下)


2250906_Shikaribetsu_25

風穴(上)、?フウロ草(下)


2250906_Shikaribetsu_26

ゴゼンタチバナ(上)、風穴(下)


2250906_Shikaribetsu_27

千畳崩(上・下)


2250906_Shikaribetsu_28

エゾオヤマリンドウ(上・下)


2250906_Shikaribetsu_29

ミヤマアキノキリンソウ(上)、ススキと笹原(下)


2250906_Shikaribetsu_30

ダケカンバ林と笹原(上)、東ヌプカウシヌプリ中腹の岩屑地帯(下)


2250906_Shikaribetsu_31

東ヌプカウシヌプリ山麓のダケカンバ林(上・下)


2250906_Shikaribetsu_32

西ヌプカウシヌプリ山麓のススキ・笹原とダケカンバ林(上・下)


2025-09-06_Visit-sites

見学地点一覧:① 新開熱雲堆積物の流れ山、② 栄進の流れ山、③ パラメム展望台、④ ヌプカの里、
⑤ 士幌農協新田牧場管理棟、⑥ 扇ガ原展望台、⑦ 駒止湖北側、⑧千畳崩周辺


Pankechin_volcanic-deposit_1

パンケチン熱雲堆積物の位置: バスの車窓から見えた小山。


Pankechin_volcanic-deposit_2

パンケチン熱雲堆積物の位置: バスの車窓から見えた小山。



"To Page Top"


百年記念館主催の南十勝のジオツアーに参加。
Joining the geo-tour in the southern Tokachi area sponsored by the Centennial Museum of Obihiro.



  9月13日は帯広百年記念館主催(十勝の自然史研究会共催)の「南十勝のジオツアー」に参加しました。歴舟川沿いの3箇所で、1000万年から500万年前に形成された海成層の堆積物を観察しました。この時代は太平洋プレートとユーラシアプレートが衝突し日高山脈が隆起し始めた時代です。ヒゲクジラの化石や貝類の化石も見つかっています。その後、晩成海岸付近のナウマン象発掘地点を観察し、忠類のナウマン象記念館を見学しました。ここではナウマン象もケナガマンモスも発見され、数次にわたる発掘が現在も続けられており、新たな知見が得られているそうです。
  往復のバスの中では十勝の段丘地形について景色を眺めながら詳しく説明して頂きました。歴舟川沿いを詳しく見るのは初めてだったので大変勉強になりました。天気はツアー中は曇りでしたが、百年記念館に帰ってきた頃から雨になりました。


250913_Rekifune_1

集合時間前に緑ヶ丘公園内を散歩しました。十勝池。(上)、十勝池の南の人工水路と滝。(下)


250913_Rekifune_2

十勝池の南の人工水路と滝。(上)、ミズヒキ。(下)


250913_Rekifune_3

野草園。(上)、シラヤマギク。(下)


250913_Rekifune_4

野草園入口付近に生えていたキノコ。(上)、彫刻の径で見たエゾリス。(下)


250913_Rekifune_5

彫刻の径。(上)、児童館前のカツラ。(下)


250913_Rekifune_6

歴舟川中流の相川橋。(上)、相川橋の北側。(下)


250913_Rekifune_7

相川橋の北側の河原。ヒゲクジラの化石が発見された場所。(上)、川の左岸(右側)の崖でヌピナイ層(約1300万年前)が見られますがここでは河原に降りませんでした。(下)


250913_Rekifune_8

相川橋の向こう側で乗客を待つバス。(上)、相川橋の下流側。(下)


250913_Rekifune_9

カムイコタン公園の駐車場。(上)、カムイコタン公園キャンプ場の向こう側を歩く参加者。(下)


250913_Rekifune_10

道端に咲いていたミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)。(上)、神威大橋。(下)


250913_Rekifune_11

対岸(右岸)の崖。豊似川層。(上)、対岸(右岸)の崖。護岸工事の場所。(下)


250913_Rekifune_12

神威大橋。(上)、対岸(右岸)の崖。(下)


250913_Rekifune_13

大樹層の観察場所と尾田橋。(上)、大樹層(約500万年前)の珪藻質シルト岩。(下)


250913_Rekifune_14

大樹層(約500万年前)の珪藻質シルト岩。(上)、対岸(右岸)の崖。(下)


250913_Rekifune_15

豊似川層の観察場所。(上)、豊似川層:年代的には大樹層と尾田村層(約1000万年前)の中間。(下)


250913_Rekifune_16

巨礫を埋め込んだ豊似川層。(上)、豊似川層下部。(下)


250913_Rekifune_17

豊似川層下部。(上)、河原にいたエルタテハ。(下)


250913_Rekifune_18

尾田村層(約1000万年前)の上部。(上)、尾田村層(約1000万年前)の下部。(下)


250913_Rekifune_19

尾田村層は外洋性貝化石を含む硬質頁岩が主体で、砂岩、シルト岩、凝灰岩を頻繁に含む。(上)、豊似橋。(下)


250913_Rekifune_20

尾田村層。(上)、豊似川層。(下)


250913_Rekifune_21

豊似川層。(上)、河原で風化していた珪藻質シルト岩。(下)


Kamuikotan_stones

カムイコタンの河原で拾った石:摩耗した珪藻質シルト岩。(上)、片麻岩。(下)


250913_Rekifune_22

流木。(上)、エゾノコンギク。(下)


250913_Rekifune_23

ゲンノショウコ。(上)、ツリガネニンジン。(下)


250913_Rekifune_24

大樹町中心部の国道にかかる大樹橋。(上)、コウゾリナ?(下)


250913_Rekifune_25

大樹層の観察場所。(上)、河原に落ちていた大樹層の岩板。(下)


250913_Rekifune_26

大樹層の累層。(上)、表面が崩れた大樹層。(下)


250913_Rekifune_27

イヌタデ。(上)、ムシトリナデシコ。(下)


250913_Rekifune_28

オオイタドリの花。(上)、イラクサの花。(下)


250913_Rekifune_29

大樹町の海岸の津波層の剥ぎ取り標本。バスの中で回覧して頂いたもの。(上・下)


250913_Rekifune_30

晩成のナウマン象発掘現場。(上・下)


250913_Rekifune_31

晩成のナウマン象発掘現場。説明して下さった澤村会長。(上・下)


250913_Rekifune_32

中類ナウマン象記念館。(上・下)


250913_Rekifune_33

中類ナウマン象記念館。発掘されたナウマン象の骨のレプリカの展示。(上・下)


250913_Rekifune_34

日本にいたゾウの歴史。(上・下)


250913_Rekifune_35

晩成で発見されたナウマン象。近くの別の場所で死んでいたものが土石流によって運ばれたものらしい。(上)、帯広動物園で飼われていたインドゾウ「ナナ」の頭骨。(下)


250913_Rekifune_36

日高山脈のパノラマ写真。(上・下)


250913_Rekifune_37

日高山脈北方のパノラマ写真。(上)、ナウマン象親子の像とナウマン象記念館。(下)



"To Page Top"


畜大農場東側の道路工事現場で火山灰層を観察。
Observing volcanic ash layers beside the construction site of a road to the east of OUAVM farm.



  9月15日朝からエゾリスの会の活動がありました。早めに自転車で家を出たので、畜大牧場の東側を通る西1線道路の拡幅工事によって現れた土壌断面を見ることができました。この工事は2021年に始まり、毎年300mくらいずつ進行していますが、2021年と2023年にも道路脇の土壌断面を見ることができました。2021年と2023年には帯広農業高校側の土壌断面でしたが、今年は畜大側の土壌断面でした。恵庭火山灰と支笏火山灰が明瞭に認められ、その上にそれらの火山灰が風化したローム層が乗っていました。支笏火山灰の層には凍結凍上による撹乱が見られました。
  2021年と2023年の土壌断面観察および十勝平野に降った火山灰に関する説明については下記の記事をご覧ください。

2021年9月8日の記事 

道路工事現場で土壌断面と植生を観察。
Watching the soil profile and vegetation along the road construction sites.

2023年9月10日の記事 

恵庭古砂丘の土壌断面を観察。
Observation of a soil profile on the paleo-sand-dune of Eniwa tephra.

十勝平野に降った火山灰についての説明 

十勝平野に降った火山灰と火山灰に刻まれた歴史。
Volcanic ash tephra fallen in Tokachi plain and the geo-history revealed by the tephra.


250915_Eniwa-Shikotsu_1

南方の草地部分の土壌断面。作土層、恵庭ローム層、支笏第1ローム層が重なっています。ここでは恵庭火山砂が見られませんが、支笏ローム層の下に灰色の火山灰層(風化していないSpfa1テフラ)の上端が見られました。支笏ローム層の下に散らばった石は工事のために入れられたものと思います。(上・下)


250915_Eniwa-Shikotsu_2

南方の草地部分の土壌断面。上の写真と同じ場所。(上)、少し北側の馬の放牧場の土壌断面。ここは古砂丘地形を成しています。薄い作土層、恵庭ローム層、恵庭火山砂、支笏第1ローム層、支笏第1軽石層(Spfa1)が重なっています。(下)


250915_Eniwa-Shikotsu_3

プラウで撹乱された作土層、恵庭ローム層、恵庭火山砂(En-a)、支笏第1ローム層、支笏第1軽石層(Spfa1)が重なっています。支笏第1軽石層(Spfa1)は凍結凍上によって波打っています。支笏第1テフラについては粒径が多少大きいことから軽石層と命名されていますが、帯広にはそれほど大きな粒子は降ってきていません。波打っているのは堆積後の氷や水の動きによって形成されたものと思います。(上)、土壌断面下部。縞状(ラミナ状)に重なった恵庭火山砂(En-a)、支笏第1ローム層、支笏第1軽石層(Spfa1)が重なっています。支笏第1軽石層(Spfa1)は凍結凍上によって波打っています。(下)


250915_Eniwa-Shikotsu_4

上の写真と同様です。(上)、恵庭火山砂が撹乱されて堆積した場所。(下)


250915_Eniwa-Shikotsu_5

土壌断面全体の写真です。左側に大きな土塊が埋め込まれた状態ですがなぜこのような堆積をしたのか不明です。



"To Page Top"


  

"For the contents from the end of February to the end of March 2020, related to my visit to YAU in Myanmar, just click this line.
2020年2月下旬から2020年3月上旬までのミャンマー国イェジン農業大学での写真はここをクリックしてください。"

  

"Menu for the postings related to Ezorisu no Kai:
エゾリスの会に関連した投稿はここをクリックしてください。"

  

"For my calendar photos, just click this line.
私のカレンダー写真はここをクリックしてください。"

  

"For the photos of plants in Obihiro, just click this line.
帯広の植物の写真はここをクリックしてください。"

  

"For the photos of mushrooms in Obihiro, just click this line.
帯広のキノコの写真はここをクリックしてください。"

  

"For the photos of insects in Obihiro, just click this line.
帯広の昆虫の写真はここをクリックしてください。"

  

"For the photos of animals and birds in Obihiro, just click this line.
帯広の動物と鳥の写真はここをクリックしてください。"




2025_June_cover_Plant

     オニシモツケとエゾノシモツケソウ(24. June, 2025).